概要
2024年6月18日(火)、ベルサール高田馬場で開催された、LINEヤフー株式会社 第29回定時株主総会に、インターネットで出席しました。
私は2年連続で総会に出席しています。
質疑応答では、インターネットを通じて寄せられた質問に回答した後、会場で寄せられた質問に回答しました。
事前質問
株主から下記のような質問が寄せられました。
- 不正アクセスによる情報漏洩について: セキュリティガバナンス強化により、ユーザーの安全性向上に努めます。
- 行政指導と資本関係の見直しについて: 行政指導を受け、ユーザーへの情報公開を迅速化しました。資本関係の見直しは親会社が対応するため、具体的な決定はありません。
- 株価対策と資本政策について: 利益向上と事業成長により株価を上昇させ、セキュリティ強化と事業計画により機動的な対応を図ります。
- 取締役選任について: 経営の透明性を高めるため、社外取締役を過半数とします。
これらの質問に対して、経営陣が具体的な取り組みを説明しました。
インターネットでの質疑応答
株主から下記のような質問が寄せられました。
- 株価低迷の打開策について: 業績は着実に改善しており、基盤事業において利益拡大を図ります。
- 情報漏洩に対する経営責任について: 重要な対策は既に完了し、国内では今年度中に対策を完了させます。
- 取締役の多様性について: 企業統治の強化を目的としていますが、執行役員には多様な人材を登用しています。
- Aホールディングス解散について: 今後も議論を重ねます。
- 新株予約権の行使について: BofA証券に割り当てた新株予約権は消滅しましたが、プライム市場への適合は2025年度中に達成します。
- 取締役の責任について: 企業価値の向上と株主からの信頼回復が最優先の責務です。
- ROEについて: ヤフーとLINEの合併に伴い発行済株式数が増加したため、EPS向上に注力します。
- 株主優待について: 保有株式数に応じた配当により、株主へ平等に還元します。
- 自社株買いについて: プライム市場への適合が最優先課題です。
- 最高財務責任者の選任について: 最高財務責任者は取締役ではありませんが、毎回取締役会に出席しています。
- メルカリへの対抗について: Yahoo!フリマでは販売価格が5,000円以下の商品に対して販売手数料を無料としています。
- 取締役や監査役の専門性について: 社外取締役は高い専門性を有しています。
- 取締役の数について: コーポレートガバナンスの強化や、所有と経営の分離を進めることが重要です。
- LINEでの個人情報漏洩について: セキュリティガバナンス委員会では毎日重要な部分を適宜議論し、意思決定しています。グループ CISO Boardではセキュリティ統一規則や遵守について議論しています。
- 増配を見送る理由について: 投資と利益のバランスを維持するためです。
- プライム市場への適合について: 2025年3月までにプライム市場への適合を目指します。
- 出前館の株価低迷について: 上場企業としての独立性を保ちつつ、シナジー効果を追求し、新しい取り組みを始めます。
- グループ CISO Boardの専門家について: 外部のセキュリティ・コンサルタントから評価を受けています。
- 自社株買いの予定について: PBRが1倍を下回っている現状を真摯に受け止めています。
- LINE Payの終了による特別損失について: 影響は軽微であるため、非開示としています。
- 生成AIの活用について: 社員の業務効率向上とユーザーの機能性向上に寄与しており、今後は広告でも活用を進めます。
これらの質問に対して、経営陣が具体的な取り組みを説明しました。
会場での質疑応答
株主から下記のような質問が寄せられました。
- Yahoo!オークションでの画像盗用や転売について: 社員が巡回し、違法性がある場合は警察への相談を含め対応しています。
- 企業理念の追求について: 最初に利用した際にびっくりし、友人に伝えたくなるようなサービスを提供します。
- 投資詐欺への対応について: 通信の秘密は保護しつつ、現状では最大限の捜査協力として、時系列情報を開示しています。
- 利益目標について: 具体的な数字は開示できませんが、今後数年で利益拡大します。
- Yahoo!知恵袋での質問者の取り締まりについて: 社員やAIが巡回し、AIの精度も向上させます。
- 株主総会の開催時間について: 今後も午後からの開催を検討します。
- Yahoo!ニュースでの過激な表現について: トップニュースは社員が選定し、それ以外のニュースはアルゴリズムを使って選定していますが改善します。
- アジアでの事業拡大について: 台湾やタイでLINEを普及させ、金融事業の成長も図ります。
- LINE Payの終了について: 現場の事情により、取引先へ直接説明できませんでした。
- データ活用とセキュリティ保護のバランスについて: 利便性向上を図ります。
これらの質問に対して、経営陣が具体的な取り組みを説明しました。

